進行表・台本公開 2026年7月24日7分で読める

ライブ配信の進行表・台本テンプレート|当日運営で迷わない作り方

ライブ配信やハイブリッドイベントで使う進行表・台本の作り方を、時刻、担当、配信操作、会場動線、読み上げ原稿まで含めて実務目線で解説します。

ライブ配信の進行表・台本テンプレート|当日運営で迷わない作り方

ライブ配信やハイブリッドイベントでは、配線図だけでなく、誰が、何時に、どの操作をするかまで決まっていないと本番で迷います。カメラ、スイッチャー、音声、司会、事務局、登壇者対応が同時に動くため、単なるプログラム表だけでは現場資料として足りません。

この記事では、ライブ配信の現場で使える進行表・台本テンプレートの考え方を整理します。セミナー、講演会、ウェビナー、ハイブリッド説明会などでそのまま使える粒度で、項目の作り方と確認ポイントをまとめます。

進行表と台本は分けすぎないほうが現場で使いやすい

イベント運営では「進行表」「香盤表」「台本」「キューシート」など、似た資料が複数あります。厳密に分けることもできますが、小規模から中規模の配信現場では、分けすぎるとかえって更新漏れが起きます。

おすすめは、1つの進行表に必要な列を持たせる方法です。

役割
時刻 当日の基準時間 12:30 受付開始、13:00 開演
フェーズ 準備、本番、休憩、撤収など 搬入・設営、リハーサル、本番
場所 会場内のどこで起きるか 受付、ステージ、配信席
担当 誰が動くか 司会、配信、音響、事務局
配信操作・合図 スイッチングや音声の操作 OP動画再生、資料PCへ切替、マイクON
読み上げ原稿 司会やスタッフが読む文 開会挨拶、注意事項、質疑案内
備考 持ち物・注意点・バックアップ 録画開始確認、予備マイク準備

この形にしておくと、司会は読む内容を見られ、配信担当は切替タイミングを見られ、事務局は受付や登壇者対応を同じ資料で確認できます。

ライブ配信用の進行表テンプレート例

まずは、セミナー配信を想定した基本形です。

時刻 フェーズ 場所 担当 配信操作・合図 読み上げ原稿 備考
10:00 搬入・設営 会場 技術 機材設置、回線確認 なし 電源、LAN、HDMIを確認
11:00 リハーサル ステージ 司会・配信 資料PC、カメラ、音声チェック 本番冒頭を通し読み 録画テスト
12:30 開場 受付 事務局 待機画面表示、BGM確認 受付案内 オンライン入室開始
13:00 開会 ステージ 司会 配信開始、カメラ1へ切替 本日はご参加いただきありがとうございます 録画開始を再確認
13:10 講演 ステージ 登壇者 資料PCへ切替、音声監視 なし スライド送り確認
14:00 Q&A ステージ 司会 カメラ、資料、マイク切替 ご質問を受け付けます オンライン質問も確認
14:30 終了 会場 司会・事務局 エンド画面、配信停止 本日はありがとうございました 録画保存を確認

ポイントは、プログラムだけでなく配信操作と確認事項を同じ行に入れることです。「13:00 開会」とだけ書くより、「配信開始」「録画開始」「カメラ1へ切替」まで書いたほうが、当日の事故を減らせます。

台本に必ず入れたい5つの要素

司会台本は、きれいな文章にする前に、まず抜け漏れを防ぐ項目を入れます。

  1. 開始前の案内:録画、撮影、資料配布、質問方法、トイレや避難経路など
  2. 登壇者紹介:肩書き、氏名、読み方、紹介順
  3. 切替の合図:資料表示、動画再生、マイク受け渡し、カメラ切替
  4. トラブル時の言い回し:音声不調、資料表示待ち、オンライン接続待ち
  5. 終了時の案内:アンケート、退出方法、交流会、次回案内

特にハイブリッド開催では、現地参加者とオンライン参加者で案内が分かれます。「会場の方はそのまま交流会へ」「オンラインの方はチャット欄のURLからアンケートへ」のように、対象者を明確に書くと司会が迷いません。

配線図・会場図と進行表をつなげる

進行表は単独で作るより、配線図や会場レイアウトと結びつけたほうが実用的です。

たとえば、進行表の「配信操作・合図」に次のような情報を入れます。

  • カメラ1: 登壇者アップ
  • カメラ2: 会場引き
  • 資料PC: HDMI入力2
  • 音声: 登壇者マイクON、会場マイクOFF
  • 表示: プロジェクターは資料、配信はPinP

この表記が配線図の機材名やポート名と一致していると、技術担当がすぐに動けます。逆に、進行表では「登壇者PC」、配線図では「資料PC」と書いているような状態だと、リハーサル時に確認が増えます。資料ごとの呼び名を統一することが、地味ですがかなり重要です。

呼び名を揃える前提となる配線図そのものの作り方はライブ配信の配線図の作り方に、カメラ位置や受付の配置を決める会場図については配信現場の会場レイアウト図の作り方にまとめています。

よくある失敗と防ぎ方

進行表・台本でよくある失敗は、内容不足よりも「当日の判断に使えない」ことです。

失敗 起きること 防ぎ方
プログラムだけを書いている 配信担当が切替タイミングを読めない 操作列と担当列を追加する
司会原稿だけが別ファイル 修正が片方だけに入り、情報がズレる 同じ行に読み上げ原稿を入れる
担当が部署名だけ 誰が動くか曖昧になる 可能なら個人名か役割名まで書く
リハーサル欄がない 本番前に確認漏れが出る 設営、リハ、本番、撤収を分ける
変更履歴が残らない 最新版がどれか分からない 日付入りの最新版を1か所で管理する

進行表は、きれいに埋めるための表ではありません。現場で「次に誰が何をするか」を即座に判断するための資料です。

時間単位は「操作があるところ」だけ細かくする

進行表は細かければよいわけではありません。すべてを1分刻みにすると、表が長くなりすぎて本番中に読みにくくなります。

目安としては、講演や休憩などの大きな枠は5分から10分単位で十分です。一方で、次のように操作や判断が発生する箇所は、1分単位で書いておくと安全です。

  • 配信開始、録画開始、配信停止
  • カメラ切替、資料PC表示、動画再生
  • 登壇者の入れ替わり、マイク受け渡し
  • 質疑応答の開始、オンライン質問の拾い上げ
  • 休憩明け、交流会案内、退出案内

つまり、進行表の細かさは「時間の長さ」ではなく、現場でミスが起きやすい切替点に合わせます。切替点だけ丁寧に書いておけば、全体は読みやすく保てます。

まとめ

ライブ配信の進行表・台本は、単なるスケジュール表ではなく、本番中の操作指示書です。最後に要点を整理します。

  • 時刻、フェーズ、場所、担当、配信操作、読み上げ原稿を同じ表に入れる
  • 配線図や会場図と機材名・呼び名を揃える
  • 開場前、リハーサル、本番、撤収までを1本の流れで管理する
  • トラブル時の言い回しも台本に入れておく
  • 最新版を共有できる状態にしておく

進行表と台本が整理されていると、配信担当だけでなく、司会、事務局、会場スタッフも同じ前提で動けます。配線図とセットで整えておくことで、当日の判断がかなり速くなります。

DIAGRAM — 話しかけるだけで配線図・会場図・進行表を作る